学校をあとにしたのは日も暮れ、辺りが暗くなった頃だった。
教師にとって始業式や終業式も関係なく毎日同じような時間の帰宅となる。
先生は家路を急いだ。
自宅であるアパートの駐車場に車を停め、部屋に向かった。
ピンポーン。
いつもなら鍵を自分で開けて上がるのだが、今日はインターホンを押して歩が出てくるのを待つ。
「………はい」
インターホンのスピーカーから歩の声が聞こえる。
嘘をついて驚かせてやろう。
「○○宅配会社です。津田沼功さんにお届けものです。」
「はい」
ガチャっとドアが開き、歩が覗かせる。
「メリークリスマス!」
先生は歩へ花束を差し出した。
歩へのプレゼントは一応買ってあるのだが、サプライズをしたかったので花屋で花束を買ってきたのだ。


