歩のことは限界まで知られたくない。
結婚するとなると知られてしまうだろうが、そこぐらいまで知られたくない。
そうなはずなのに………。
チラッと周りを見渡すと鷹宮先生がにやにや笑ってる。
鷹宮先生だけは知っている。
あの『私は弱味握ってるのよ』みたいな顔、正直腹がたつ………。
先生はそんな鷹宮先生を無視して、
「………さすがに奥さんはいませんけど、彼女はいますよ。これはちょっとした彼女へのプレゼントでお揃いを買ったんです。」
「へぇ、素敵ですね」
指輪の裏側に刻まれたの名前を見られたらバレるだろうな………。
真山たちからの苛めのせいで歩はちょっとした有名人。
今年入ってきた教師以外、知らない人はいないだろう。


