先生side
校長の長々とした式辞のある終業式が終わり、生徒は各自教室に戻っていった。
先生も保健室に戻った。
「あの校長の話長いな……。」
と独り言を言いながら、どっかりと椅子に座った。
するとディスクの上に置いていたケータイが光っているのに気が付いた。
メールが来ているようだ。
メールボックスを開くと相手は歩のようだ。
『ゴメンね、お仕事中に
クリスマスケーキ買おうと思うんだけど、何ケーキが好きなんだっけ?』
という何気ない質問メール。
それだけで何だか元気が出る。
いつでも元気が出るのだが、校長の長々とした話を聞いていたあとならなおさら元気が出てくる感じがした。
『チョコレート味かな。
歩が美味そうだなって思ったのならなんでもいいよ。俺、特に苦手なもんないし』
と打ち送信した。
するとすぐにケータイが受信する。
『うん。じゃあケーキが美味しいお店あって、先生にはそこのガトーショコラ買ってくるね。美味しくてオススメなの♪』
と。
何だか女の子らしいメールで可愛らしい。
生徒はちょっとにやけた。


