先生と同棲を始めて早、2週間がたった頃、クリスマスが近付いていた。
「ただいま」
先生が仕事から帰ってきた。
「おかえり~」
歩は料理を作りながら、キッチンから声をかける。
先生が靴を脱ぎ、家の中に入り、歩のいるキッチンへ向かう。
「お、美味そうな匂いがする。今日はビーフシチュー?」
「正解」
歩が笑う。
すると歩の後ろに先生が回り込み、背後から抱き締めた。
「家に帰ると灯りがついてて誰かがいて料理を作って待っててくれるって幸せだな。」
歩は苦笑する。
「………っもう。先生、あたしまだ料理の途中だし、危ないよ。くすぐったいし」
「そーだな」
先生はおどけたように笑い、歩から離れる。
歩はこんな日常がとても楽しくて幸せに感じた。


