「二人とも、あたしに親がいなくてバイト先で住み込みしてるいことは知ってるよね?」
「うん」
「本当は小さい頃から中3までの間ずっと施設にいたの。」
ふたりは頷きながら話を真剣に聞いていた。
「そこで………事件は起こった」
親がいない。施設出身。
その下りは普通に話せるのに、この先は怖い――――。
「あたし………、ずっと信頼してきた施設の先生に裏切られて…………レイプされたの」
二人の顔を見なくても驚いた表情をしていることがわかる。
「なんかあたしの気を失わせて、知らないとこに連れ込んで、あたしが目覚めたときにはもう逃げられない状態だった………。」
身体が震える。
歩はそれを抑えて話を続けた。


