また先生が頭を撫でた。 「卒業祝いは俺がしてあげたいの。だから俺のためと思って受け取ってよ」 と笑う。 歩はドキンとした。 「………何でもいいの?」 「いいよ。卒業祝いなんだし奮発するよ。何か欲しいものある?」 歩は小さく頷いた。 「指輪………。指輪がいいな。安物でもいいからお揃いで指輪が欲しい」 と呟いた。 先生は少しだけビックリしてから優しく微笑んだ。 「まさか指輪なんて出てくるとは思わなかったからビックリしちゃった」 と笑う。