電話で話すのも嫌だ。
それに今は話したい気分じゃない。
「明日………学校で話す。それでもいい?」
『うん………。わかった。ゴメンね?じゃあ………』
「うん、バイバイ」
歩はケータイを切った。
「友達?」
「うん、胡桃………。」
先生は歩の大学の友達について知らないが、名前だけは歩の話で聞いているので把握している。
「ストーカーに絡まれてるの……偶然胡桃の友達に見られてたみたいで気になって電話したって、」
「そっか……。すぐに心配してくれるなんていい友達もったね」
歩は少しだけ微笑んで何も言わず頷いた。
そして車の窓から流れる外の景色を静かに見つめた。


