「…………これ。」 先生にそのマグカップを渡す。 「え?」 先生は哀しそうな顔をした。 きっと誤解している。 『やっぱり一緒には住めない』と突き返してきたと思われてるはず。 そうじゃないこと早く分かってもらうため、歩は思いを口に出す。 「あたし先生と一緒に暮らしたいです。これ………その時に先生とお揃いで使いたいから、先生に預かっててもらいたい」 恥ずかしかった。 顔が恥ずかしくて火照る。 しかも熱を感じる。 先生は哀しそうな顔から笑顔に変わる。