「ごちそうさまでした」
歩はそう言うと温かいお茶を啜った。
「今からどうする?ちょっと休憩しとく?」
先に食べ終わっていた先生からの、今食べ終わった歩へ心遣いだろう。
「別に大丈夫だよ?気にならないし。」
「じゃあそろそろ帰る?もう外暗いし、店もそろそろ閉まるだろうし」
「あ………うん。でもちょっと待って?またあの夜景が綺麗に見える丘に行きたい。時間とか大丈夫だったら連れてって?」
歩はそこで『一緒に住もう』という先生の告白に返事をしようと決めていた。
すると先生がクスクス笑った。
「歩に先越されちゃったかな?俺も歩を誘おうとしてたんだ。俺が聞く前に返事聞けちゃった」
「ホント?」
歩も笑えてきた。
「じゃあ行こうか。」
先生が席を立ち上がったので歩も席を立ち、先生のあとをついていった。


