「実はそれ先生に昨日言われたんだ」


「え、一緒に暮らそうって?」


歩はまた恥ずかしそうにして頷く。


「へぇ!良かったじゃん!何て答えたの?」


「まだ答えてない……。」


「何でよ。すぐ答えればよかったのに~。あたしだったら彼氏と同棲なんて憧れちゃうけどな。だから聞かれたらすぐ答えちゃうよ」


「それはあたしも憧れるけど………、」


「けど?」


「まだあたし学生だし、家賃とか払ってたら余裕なくなるし、」


「バカね~。そんなの気にすることないよ。彼氏側はそれを承知で告白してんでしょ?しかも別に一人二人増えたって家賃とかローンの値段上がるわけでも無いんだし、」