目的地の映画館は大きなショッピングモールの中にある。 先生はブレのない運転さばきで器用に駐車した。 車を降り、先生が鍵に付いているボタンを押し、鍵をしめる。 歩は車の温度と外の温度差で身体を縮ませた。 すると、ふわりと手のひらに温もりを感じた。 見ると先生が手を繋いでいた。 それも指を絡めた“恋人繋ぎ”っていうやつ。 「行こうか、」 「うん、」 歩は嬉しさを感じた。 そして先生に応えるように歩も指を絡めた。