「なに自分で言い出しといて恥ずかしそうにしてんのよ、」
と絢乃がププッと吹き出した。
そして歩の肩をポンと軽く叩く。
「ありがとうね、」
たったの一言だけだったが、すごく嬉しかった。
「ところで、トモヤさんのことは伝えたの?まだ付きまとわれてるんでしょ?」
と胡桃が問う。
「伝えたよ。合コンに行ったのは騙されてだから仕方ないけど、トモヤさんのことを黙ってたのは怒られちゃった」
「それで?」
「先生があたしのケータイの履歴からトモヤさんに電話して蹴りをつけてくれた」
「へぇ、何か違いあった?」
「うん。まだ昨日のことたがら違いは分からないけど、毎日夜にメールが届くのに、昨日は来なかったよ」
「良かったね」
「うん」
歩は明るく微笑んだ。


