「さっきの俺が言ったこと、返事はいつでもいいから、絶対聞かせてね?」
歩は先生の方に振り向いて頷いた。
「おやすみなさい」
先生は微笑み、『おやすみ』と返した。
歩は車の扉を閉めた。
歩は先生の車を見送り、中に入った。
「あら、お帰りなさい」
店長が声をかけてきた。
「昨日のお泊まり、あの先生とだったんでしょ?どうだったの?」
と耳打ちで問いかけてくる。
他の従業員には彼氏がいるということはバレているが、教師ということはバレていない。
バレると恥ずかしいので敢えて、言わざる終えない状況まで内緒にしておく予定だ。
店長は歩の気持ちを飲み込んでくれているのか、サポートしてくれているし、気を遣ってくれている。
だが、毎度毎度、先生とのことを聞いてくるのが悩みどころだ。


