若干香る消毒液の匂い、陽射しが射し込みほんのり暖かい部屋、どれもこれも懐かしく感じた。
「懐かしい~」
歩は気持ち良さそうに伸びをした。
歩は保健室のベッドに座った。
先生は歩が座るベッドの近くに、いつも座っているディスク用のイスを近付け座った。
「来てよかった?」
「うん!こうしてるだけで何だか楽しいもん!何かワクワクするっていうか」
歩は微笑んだ。
ここで初めて先生と出会った。
ここで初めて警察以外の人に過去を打ち明けた。
ここで初めて愛を知った。
ここで初めて人を信じれた。
ここで初めて抱き締められた。
ここで初めて先生とキスをした―――。
すべてがこの保健室に詰まってる。


