今日は土曜日ということもあり、学校が休みなので、ちらほら部活動生しか見かけない。
私服姿で現れた養護教諭に若干驚き気味の部活動生もいる。
ふたりはそれを無視して校舎に入る。
入るなり懐かしい光景が見えてくる。
「わぁ、なんか懐かしい。最近時間が経つのが早く感じるのに、卒業したのがもっと先に感じてたもの。まだ卒業して1年も経ってないんだね」
「俺にとってはいつもの光景だから何とも言えないけどな」
と苦笑した。
すると休日出勤をしている数学の鷹宮先生が近付いてきた。
鷹宮先生は40代後半辺りの気優しそうな女性教師だ。
「あら、津田沼先生、今日は出勤でしたっけ?」
と鷹宮が聞いた時、歩に気が付いた。
「あら、黒瀬さんじゃない!」
鷹宮が笑顔で迎える。


