ああ、こんな時に、先生との“初めて”の瞬間にそんなこと考えるなんて最悪………。
歩は涙を流した。
「どうした?痛い?」
優しい声で先生が問いかける。
歩は首を横に振る。
「大丈夫……」
言えない。
顔も名前も知らない先生の元カノに嫉妬してたなんて………。
「先生………?」
「ん?」
「あたしのこと………愛してる?好き?」
歩は不安になり問いかける。
「当たり前だろ?何だよいきなり」
と先生は言いながら甘いキスをくれた。
「愛してなかったらこういうしないよ」
先生は低く耳元で囁いてくれた。
歩は嬉しかった。
今は、先生はあたしだけの先生だもん。
嫉妬なんてしたって意味ないよね、
歩はそう言い聞かせて甘いキスに応えた。
安心した歩は自分でも気付かなかったが、相当疲れきっていたようで、先生の温もりに包まれながら眠りについた。


