「わ………。」
歩は恥ずかしくて逃げようとした。
だが先生は歩の腕を掴み、自分の身体に引き寄せた。
また先生の身体にぶつかった。
突然、何の前触れもなく、唇を奪われた。
歩は突然すぎて思わず逃げ腰になる。
だが先生は離してくれない。
それどころかキスがさっきより過激になる。
さっきまで吸っていたタバコの苦い味が口に広がる――――。
部屋中に舌が絡み合ういやらしい音が響く。
付いたままのテレビはCMが終わり、映画が再び流れ始める。
だが先生はキスを止めない。
先生の舌が歩の舌に絡み付く。
歩は必死にそれに応えた。
すると先生が歩の身体に少しだけ体重をかけた。
不意討ちすぎて呆気なく床に倒れた。
フローリングなのでこの時期は冷たくて寒い。
だけどそんなこと感じないくらい緊張していた、
と言うよりも何が起こったか分からなくなって頭が真っ白になった。
怖い―――――。


