先生は高さが4階まであるアパートに車を停車した。


綺麗で新しいような外観だ。


先生の部屋は2階にあるらしい。


買ってきた食材を一緒に運び、先生の部屋に入る。



ちゃんと整理がしてあって片付いている。


散らかってるけど。と言っていたが、あれは単なるお世辞だったのかな、と思いながら歩は周りを見渡す。


大好きな先生の香りが立ち込めて心地いい。



「予想してたより綺麗だね。男の人の部屋なんて入るの初めてだからよく分からないけど、もっと散らかってるもんだと思ってた」


「あ、いや。俺、綺麗好きとは違うけど、掃除が好きだから、気になるとしちゃうんだ」


と冷蔵庫に買ってきた食材を入れながら言う。