「いいの………?」
「別にいいよ。散らかってるけど、それでいいならな」
「全然気にしないよ。あたし………今日先生の家に泊まって行っていい?」
歩は覚悟した。
先生となら、先生になら怖くても、あげていいと思った。
「別にいいけど………大丈夫なの?別にそんなに急がなくても」
先生は歩の考えてることが分かっているのだろう。
「………いいよ。いくら待っても怖さは消えないし、いくら待っても同じことだと思う。そんなんだったら今でもいい……。」
「今でもいいって……そんな投げやりな気持ちで後悔しない?」
何だか急いているように聞こえる。