マヒロは自分の気持ちに嘘をついていたんだね。


「マヒロも一緒に幸せになろ?」


「幸せ…?」


「私の夢はみんなで幸せになる!なの。だから、マヒロも幸せにならなきゃ、私の夢が叶わないよ」



マヒロも幸せにならないと叶わない。


「なんで私なのよ」



そんなのもう決まってる。



「友達だから」


これはね、優斗君に教えてもらったんだ。


人は会ったときから友達なんだって。


だから私たちは友達だよ。



マヒロがどんな過去があって、私たちを傷付けようとしてた事なんてどうでもよくなっちゃった。



「どうしてあんな事した私に優しくしてるの…?」


「もういいの。辛かったのは私だけじゃない。マヒロもでしょ?…ずっと前、昇君の事で叩いてごめんね」


「うぅ…私こ…そごめん」


ねぇ、

すごいでしょ?


人を信じるということ…