「だろ?だから、子供は早く母ちゃんの所に帰れよ」

「うーんと、じゃあ…しょーがないから、お嫁さんはみくちゃんにするね」

「他にも候補いたんだ…君、お母さんどこにいるの?」


俺がそう聞くと男の子は突然キョロキョロし始めた。


「あれぇ?お兄ちゃんいない…」

「お兄ちゃん?弘貴、この子お兄ちゃんと一緒だったの?」

「さぁ?いつの間にかちよ子にくっ付いてきてたから」


迷子じゃん!


ポーンッ


「迷子のお知らせです。青いTシャツに茶色のズボンを履いたな5歳のいしいたくま君。いしいたくま君。見掛けたお客様がおりましたらお近くのスタッフまたは迷子センターまでお願いします」

「あー!僕の事だよ!」

「嬉しそうに言うなよ!」

「じゃあ…迷子センター行こうか」


俺達はたくま君を迷子センターに連れて行く事にした。