「仕方ないじゃん…俺だって男なんだから…そのくらい考えるよ」

「考えてくれないと困るけどね」

「え!?」


高野はそう言うと俺の方を向いた。


「観覧車に誘ったってことはキスくらいまともに出来るよね?」

「き、き、キス!?キスですか!?」

「男なんでしょ?あ、危険な男なんだっけ?」

「そのネタ引きずるなよ!さっき付き合い始めたばっかりなのに…俺、そんなつもりで誘ったんじゃないよ…」

「…キスしたくないんだ?」

「違っ!そんなわけない!」


高野はなんと俺の脚の上に跨って首に腕を回した。


「高野っ!この体勢はまずいって!」


ヤバ…胸見えそうなんですけど!


「キス、今して。さっさとしないと一生しないから」

「一生!?やだ!」

「じゃあ、早くして」


俺は息を飲んだ。

この形の整ったぷっくりした唇にキス?

していいの!?


「…キャンプの時のが積極的だった」

「はい?」

「夜、テントでキスしようとしてたし」

「え゙…あの時起きてたの!?」

「何で今は出来ないの?私からしようか?」

「いや!俺にやらせてください!」

「どうぞ?」


俺は高野の腰に腕を回した。


細いウエストだな…