「…背もたれにちゃんと背中着けて座って」

「え?こう?」

「そう」


すると、高野は俺の肩に頭を乗せた。


「え!?」

「…昨日から思ってたんだけど…穂高の体なんか落ち着くんだよね…安眠出来る…」


高野はそう言ってまた寝てしまった。


あー…たまにデレるのやめてくれよ…。


いつか…高野と付き合えるのかな。


長くて短い波瀾万丈なキャンプはこうして幕を閉じた