【完結】君が教えてくれたコト





そして、到着。


そこには数えきれないくらいの向日葵が一面に広がっていた。


大きい向日葵、小さい向日葵、葉っぱが多い向日葵、茎が細い向日葵、どんな向日葵も堂々と咲いていた。


どうして人は向日葵の様に全員が堂々生きる事が出来ないんだろう…俺も…他の人より太っていて笑われて…いじめの的になって…教室に通えなくてコソコソと職員室に通って…俺も堂々と中学に通って、卒業したかった。


「…綺麗」


高野がそう呟いて向日葵をそっと触る。


その姿があまりにも美しかった。


元気なイメージの向日葵とツンデレのイメージの高野が何故かマッチしていた。


「た、高野!そのまま…動かないで」

「え…何で?」

「すっごい綺麗だから…写メ撮ろうと思って」

「は?馬鹿じゃないの?やめてよ…馬鹿」


高野はそう言って向日葵から離れた。


「綺麗だったんだけどな…」

「撮るなら向日葵だけ撮ればいいの…私が入ったらイメージ崩れる」

「そんな事ないって、高野と向日葵合ってたよ」

「もういいから私のお弁当出して広げて!」


「鞄返して」じゃなくてお弁当出して広げてって…荷物勝手に触ってもいいのかな…。