普通に友達が出来た…


普通の事なのに、俺にとってはすごい幸せな事だった。


「ま、槇野君…」


友達と話すなんて久しぶり過ぎてなんだか緊張した。


「穂高ぁ?「君」付けなんてやめろよー!気軽に呼べって」

「そうだよ!弘貴なんて弘貴でいいよ!」

「ちよ子ー!お前いつからそんなに偉くなったんだよ?」


弘貴はそう言って天井さんの首に腕を絡めて天井さんを引き寄せた。

すると、弘貴からは見えていないだろうけど天井さんは顔を真っ赤にさせた。

なるほど…天井さんは弘貴の事好きなんだな。


「ひ、弘貴!もう子供じゃないんだからやめてッ」


天井さんが暴れると弘貴はパッと離れた。