「こっち来なよ」

「うん…」


穂高にベッドの上に招かれて座るとグイッと抱き寄せられる。

そして、唇を重ねると穂高は私を押し倒してキスを深くする。

今日の穂高はいつもと違って少し強引だった。


「…ちょっと待って…穂高のお母さんいつ帰ってくるかわからないから」

「大丈夫。二時間は帰ってこない」

「今日の穂高すごく積極的だね」

「積極的にもなるよ…どれだけオアズケさせられたと思ってる?それと。俺の事何て呼ぶんだったっけ?」

「あ…今、言うの?」

「当然!」


ただ名前呼ぶだけなのになんでこんなに緊張するんだろ…。


「……ぅま」

「聞こえない」

「……優真っ」


名前を言うと再び唇が塞がれる。


「結花…好きだよ」


さっきまで強引だった穂高…ううん。


優真は嬉しそうな顔をして、もう一度優しくキスをしてくれた。


そして…


私達は身体を重ねた。