…ちゃんと高野の事リード出来るようになりたかったんだけどな。


落ち込んでいると高野はポンポンと頭を撫でた。


「何?」

「ちょっと犬みたいで可愛かったから」

「可愛っ!?可愛いなんて言われても嬉しくないからな!」


くそー…笑われてる。


俺は高野をそのままソファに押し倒した。


「今度こそキスするからな!」

「最初から普通にすればいいのに」


ムードなんて作れなかった…。

高野の唇に唇を押し付ける。


「…今日はちょっと強引な感じなんだ?」

「一回じゃないから」


もう一度唇を重ねた。


「………もう、全然駄目…こうするの」


高野はそう言うと俺の頭を引き寄せて、唇を奪われる。

すると、まさかのディープキス!?

そうだ!これ、パソコンに書いてあった!

攻められていた俺だけど、今度は俺が攻めに入る。

唇を深く重ねて高野の口の中を襲撃する。


「………ンッ」


高野の色っぽい声が聞こえて、高野の腰を自分に引き寄せた。

コツ掴んできた…

調子に乗っていると高野が俯いてしまい、続行不能。


「あの…駄目だった…?」

「…あんたのキス、えろ過ぎ…さっきまで素人丸出しだったくせに…」

「そんなつもりじゃ!」

「…また今度、ゆっくりね?」


高野はそう言うとなんと頬にキスをしてくれた。