Beato sorriso



「立てる?」




「……立てます」




あたしは地面に右手をついて立ち上がった。




「はい」




すると男がぶつかった衝撃で地面に落ちたあたしの鞄を拾ってくれた。




「ありがとう」




鞄を受け取ると、軽くお辞儀をして男の横を通り過ぎてく。




「待って!」




…………。




来たよ、またベタな展開が。