あたしはそう吐き捨て、押しボタン式信号のボタンを押す。
「じゃ、また明日ねー」
「うん。バイバイ」
鈴奈と一緒に帰る時はいつもここの押しボタン式の信号で別れる。
鈴奈はこの信号を渡らずに、そのまま来た道にならってまっすぐ帰ってく。
一年の時はよく優輝と一緒に帰ってたから、いつも家まで一緒に着いてきてくれてたけど―――……鈴奈は家が逆方向だから今日は久々に一人で家に帰る。
何か、久しぶりに一人で帰ると少し寂しさを感じる。
ま、家はもう十分歩けばつくんだけどね。
あたしは赤から青に変わった信号を渡り、突き当たりの角を左に曲がった。

