春は別れと出会いの季節。 「…俺たち…別れた方がよくね?」 昼間の廊下で、 「………」 ムードもクソもない場所で、 「優輝(ユウキ)が別れたいなら勝手にどうぞ?」 高一の時から付き合ってる優輝に突然そう言われた。 「…お前は…本当にそれでいいのかよ……?」 しかも自分で話を切り出しといてこの返事。 優輝はどこか寂しげな表情をしている。