優「……くれなかった」
純「……え？」
純は聞きとれなく、困った顔をする。
あたしはわかった。
優子チャンが何ていったのか――――。
優「……ッ、守ってくれなかった!!
あたしが犯されそうになったところを守ってくれなかった。
なのに、関係ない人が守ってくれた……」
優子チャンはもう泣きそう。
目はうるうるしてる。
純「……誰だよ？」
眉間に皺をよせ、怖い顔をする。
優「あんたたちよりもとても強い……”紅龍”だよッ!!」
純たちは呆然としている。
その中、優子チャンはｳｯ……ｳｯ……と泣きはじめた。
あたしはどっちに声かければいいか、わからなかった。
