「じゃあな」

ニッ、と笑って手を振る。
純も表情を変えないが、手を振ってくれた。

あたしは純がいくまで待ち、いなくなってから歩き出す。


「おっかえりぃ~~~!!」


ぎゃっ。ぎゅって抱きつかれた。


キモチわるい親父だ……。
めんどくさくなり、ご飯を食べ、フードを被り、家を出た。



「キャ―――――ッ!!」

女の悲鳴が聞こえる。
どうしたんだ?


ビリビリッ


服が破られてる音がする。
まずい。
助けなきゃ。


「おい」

あたしは男と思われるように、低い声をだす。


―――ビクッ

全員震えた。