でも相手は武器を持ってる。
まあまあ強い。
隙も少ないし、攻撃も強い。
―――背中以外は。
背中が隙ありすぎ。
1人、背中狙って走ってきてるし。
しゃーない。
走ってきてるやつのナイフを持ってる手を蹴り、ナイフを飛ばさせた。
そして鳩尾を殴り、横腹を蹴る。
最後にナイフを回収する。
よし、完了。
純「……陸?」
あ、忘れてた。
「んぁ?何?」
送る、と短く言ってバイクを発進させた。
近くのコンビニで「ココ」と呟く。
純「家は?」
教えたらめんどうなことになるからなぁ。
「すぐそこ」
親にバレてもやばいし。
嘘ついてすぐつく、といった。
本当はあと3分ちょいはかかる。


