翌日。午後2時。 「ほんとにいいのか?図書館で」 「はい」 県内で一番大きな国立の図書館に足を運ばせた。 だってデートって言われても…。 行きたい場所ないですし。 「私、向こうの新作コーナーに行きますね」 「ん。わかった」 楓くんを一人残して、コーナーへ向かって歩く。 そしてお目当ての本を手に取ったら大きな長机がある場所へ行って椅子を引き座った。 えっと…。最初のページは…。 ゆっくり薄い紙をめくろうとした時。