「あ、ゴメン。つい(気が緩んでしまった…)」
酷く動揺する私に対し梓くんは普段と変わらず口調だけは平然としてる。
「あううっ」
だんだん恥ずかしくなって、顔がほんのり赤く染まるのが自分でもわかった。
「…大丈夫?」
「はうっ…。大丈夫、です…」
さっきのことで梓くんの顔が上手く見られなくて…小さくボソボソ喋る。
「顔赤い」
「ふえっ?」
額を隠してた手の上に梓くんの手が重なった。
「手離して」
言われた通りに手を離す。
自分じゃない他の人の手が肌にくっついて伝わる温度の差が激しい。
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