あうう!頑張れません! 楓くんも梓くんも無責任です。 俯く私の耳元で楓くんが囁いた。 「今日から頑張ってね。文学少女の愛生ちゃん」 …今年の夏は本をいっぱい読む予定だったのに。 自分の席に戻り小さな文庫本を膝の上に置いてページをめくる。 【アオイイロ 著・早見恭】