一回くっついた体が離れる。



「愛生は俺だけの……。俺だけのお姫さまだよ」

「じゃあ梓くんは、私だけの王子さまですね」



お互い恥ずかしくて笑いながら下を向いてたのに、気づいた時には視線は交差して。



「もう離さないから」



また抱きしめ合うと次は唇に。


甘いキスが降ってきた。


それは私だけにくれる優しさと愛情で。


王子さまからの"好き"の大きさでした――…



*END*