「じゃあ、また明日」 ガラッ それだけ言って先に図書室を出ていく梓くん。 「さようなら……」 去って行った後にボソッと呟く。 ほんとに"さようなら"です。 私の実らない初恋に。 "好き"が言えなかった初恋に"さようなら"を告げた。 *言えない一言*