「…き。愛生」 「……はひっ!!」 「すごい寝てたよ」 放課後の図書室。 一人で本を読んでいたはずなのに起きた隣には梓くんの綺麗な顔。 俯せていた顔を思い切り起き上げてボサボサになった髪を直す。 「おかしな顔」 ははっと笑うその表情にドキンとして胸がきゅうーっとなる。 梓くんへの気持ちは抑えようとしたけどなかなか言うことを聞かない。