*★* 「………」 「………」 さっきまでの会話はどこにいったのやら。 家に着く寸前まで私と楓くんの間には会話がない。 気まずい雰囲気が、どっと流れる。 楓くんに泣いてる所を見られたことで私の梓くんに対する気持ちがバレたらどうしようか。 知られてしまったら私じゃなくて楓くんと梓くんが……。 後思い当たることは……。 ――他の男好きになったらころす 花火大会に告白された時に、ピシャリと言い放たれた台詞。