「早くしないと学校遅れるんだけど……。行かないの?学校」 「ん…。今行く」 そんな私の不安を掻き乱すように梓くんが楓くんに尋ねて勝手にスタスタ歩き出す。 私も楓くんも、ちょっと距離を置いてから後ろに付いて行く。 「あ。話の続きだけど」 「??」 「オレ、お前のこと好きだから。いきなりキスしても文句言うなよ」 はうううっ。 *好き*