「そこの男子達、ネクタイは?」
「あぁ?」 

「………何?その口の聞き方。私に向かって」

「な…?!会長…?!」


男子5名。
私に歯向かう者0名。

         


私の命令は絶対。 



コレが学校で生活する上で最低限の条件。   


「すっ…すみません!!かいちょ…」

男子の一人が
ゴツい体で私に深々と頭を下げてきた。

それにつられて他の四人も頭を下げてきた。


残念。



「私に歯向かった時点で……」
「ぇ?」
「貴方達の学校生活は終わったんだけど」


「そ、そんなッ…」

焦った表情。
血の気が引いていく顔。


『今の私』には大好物…――。




「まぁ、そうだね…」
「へ…?!」

「…言う事を聞いたら許してあげるけど?」
「な、何をしたらいいでしょう!?」


ゴツい体でこの言葉遣い。
失笑する。


「これから毎日トイレ掃除してね」

「ぇ…?」

「これからの貴方達が学校に居る理由は…掃除係」



さて、これ以上こいつらと話をしても意味ないし



「じゃあ仕事があるから」


それに早く退散しないと
そろそろ『限界』が来たかも


この秘密がバレる前に!!



「っと…着いた」


生徒会室。
私だけが使ってる部屋。


だから安心しきっていた。

この部屋に人が居るなんて考えてなくて…