サラキの力 ~The terrb power~

時間はあっという間に流れていき、時計の針は12時半をさしている。そう。待ちに待っていた昼休みである。

食堂に行くものはさっさと教室から出て行った。それに混じって、佳奈が私の方に来た。

「亜美!お弁当、一緒に食べよう。」

「ごめん…用事があるんだ…明日ね…」

「…わかった。じゃあ、明日食べようね…」

そう言って佳奈はどこかへ行ってしまった。そして、私はある場所に急いで向かった。週1はいつもこうである。


「相変わらず、俺より遅いな」

「失礼な!あんたがはやいだけでしょ!」

ここは、屋上。ここにくるのは、龍だけである。私達はここで、会議的なことを一週間に1回くらいやっている。

「連絡あったか?」

最初に話をきりだしてきたのは龍だった。

「うん、『ご苦労様』っメールが入ってた。龍は?」

「俺も『ご苦労』ってメールが入ってた。」

「そう…てか、なんで最近昼間に出るの?」

「さあな…なんか絡んでるのは間違いなさそうだけどな」

「そうね…」


そうやって話していると、昼を告げるチャイムがなり、私達はそれぞれの教室に戻った。