場所は変わって2年1組。

「薬市くん!何回言えば分かるの!」

「はいはい…」

「はいは一回!」

あいついつもいいよな…、と声が教室から聞こえてくる。そりゃそうだ。担任は美人の安田先生。今年この学校に来たが、もう男子に大人気である。そんな訳で安田先生にいつも怒られている俺は男子から目線がかなり痛い…。

「って、少し騒がしくなっちゃったね…まあ…話は特にありません。なので、1時間目の準備をちゃんとしといてね★」

『はい!!安田先生!』

バカの奴ら…そう思っていると、安田先生はにこっとして教室を出て行った。

それとほぼ同時に中学部の俺と高等部のあいつに一本の電話が入った。