サラキの力 ~The terrb power~

時計を見ると、6時間目が終わっていた。今日は珍しく、6時間目ね終わりを告げるチャイムは鳴らなかった。

そして、俺が教室を出ていたらしく、削地がいない。6時間目が終わってからまだ10分しか経っていなかった。
校庭を見ると、削地が携帯をいじりながら、歩いていた。たぶんあの移動教室の時連絡をとっていた相手だろう。連絡が終わると、携帯を制服のポッケに入れ、俺達とは逆方向に帰っていった。
さすがに、俺も教室にいすぎたので、急いで教室を出て、昇降口に向かった。


やっと、昇降口についた。そこには、亜美がいた。

「よっ!」

「龍…一緒に帰る?」

そのつもりで声をかけたので頷いた。

「亜美…どうした?考え事か?」

亜美が凄い真剣な顔だったので、聞いてみた。亜美は、驚きながら質問に答えた。
「えっ!…まあ…ね」

そう言ってまた真剣な顔に戻った。なにを考えているかはよく分からない。だか、これ以上は聞かなかった。

最後にお互いの家の前で「バイバイ」と手を振って、家に帰宅した。