サラキの力 ~The terrb power~

「亜美、おはよう」

「龍か、おはよう」

時は、あの霊殺を感じた次の日。
俺と亜美は、昨日の話をしていた。

「昨日の事なんだけど…」

最初に言ったのは、亜美の方だった。

「あれって、削地のだろ?」

「やっぱりそうだよね…もう1つのって、ノラだったりして?」

それを言って、少し会話が中断した。
確かに考えてみれば、俺達は、ノラの霊殺を知らない。可能性はあるか……ん?…待て…

「昨日、ノラの事は知らないって言ってただろ」

「そんな嘘は、目ですぐ分かるよ」

じゃあ、なんで俺に嘘ついたんだ?と、言いかけて、言うのをやめた。

そして、亜美と俺はいつもどうりに学校に足を踏み入れた。