サラキの力 ~The terrb power~

場所は隣の家に変わる。

「龍か…今日は少し遅かったな…」

ダンだった。玄関では、ダンが迎えてくれた。他の奴は、部屋でなんかやってるんだろう…ダン以外、玄関には来なかった。
「悪魔を除去してきたからな…」

「そうか…」

そう言って、リビング(?)に戻って行ったので、靴を脱いで、床に腰をおろした。その瞬間に、感じた。これは完全に霊殺だった。ダンやマハも感じていた。だか、その方向には、誰もいない。その時は、あまり気にせずにドアを閉めた。

―――――――――――
ここは、亜美と龍の家が見えるもう使われていないビルの屋上。ここには、削地ともう1人だけしか居ない。その人とは…

「どうだった?削地」

「やはり、気づかれました」

「そうか…やはり敏感だな…」

「どうしますか?『ノラさん』」

執義ノラ。俺のボスのような人である。単純に言えばそれだけである。

「様子を見張れ」

そう言って、ノラさんはどこかに行ってしまった。

「……………」

俺も黙って家に帰った。