サラキの力 ~The terrb power~

「龍~弁当一緒に…」

魔等が弁当を持ってきていた。秀も一緒だった。

「悪い…今日はパス」

「そうか…じゃ、またな」

そう言って、魔等と秀は教室を出て行って、どこかに行ってしまった。


時間は、昼休み。
削地裕也は教室には居ない。どこかに行っているかは知らない。と、言うか知りたくない。
そして、教室で1人、あの言葉が繰り返していた。

「お前達の行動次第じゃ、白木亜美を殺す。ただそれだけだ」

亜美を殺す?あいつ、ノラの…?……いや、待て…ノラはこんな事をするか?ノラは『サラキの目』を狙ってるんだそ?殺したら、手に入れられないのに…
ああっ!考えると余計分からなくなる…
それに、あの霊殺の高さの事は結局分からないままじゃないか…あいつ…『悪魔』か?よく考えると、悪魔払いや死神より、悪魔に近い霊殺だった。

「…何が起きてるんだよ……」

俺は、誰も居ない静かで、なにか寂しい教室でつぶやいた。