サラキの力 ～Ｔｈｅ ｔｅｒｒｂ ｐｏｗｅｒ～

「話ってなんです？孫粉さん」

彼女は、孫粉さん。冥界にいる死神である。親がいなかった私を冥界に連れてってくれたとてもいい人である。そして、冥界を取り仕切る護衛の１１隊の２隊長でもある。人間界にいる私にたまにあいにくる。

「今日はご苦労だった。すまないな…お前達に頼んでしまって…」

「いいんですよ…そんなの気にしないで」

ちなみに、今日の昼間に電話をくれたのも孫粉さんである。

「これも、ノラが関わってるんですか？」

「そうとは言えないが、その可能性が高いと私達も考えている。」

ノラ。元は、私達と同じ死神だったらしいけど、私の生まれた年に行方不明になったらしい。けど、最近になって冥界に姿を現したと言う。そして、こう言ったらしい。

『僕は絶対この冥界を潰すからね。覚悟しといた方がいいと思うよ…』

そう言って、冥界から姿を消したらしい。

「あの…孫粉さん…諾哉兄様は元気ですか？」

諾哉兄様は私を養子として拾ってくれた人であり、７隊長である。私は、５隊第３隻である。隊長は、黒次さんである。黒次さんは、知的で、戦闘にも強く、憧れてしまう。

「ええ…相変わらず怖いけど…」

「そうですか…黒次さんは…」

「元気よ。あなたの事を心配してたわ」
「本当ですか！やっぱり憧れちゃうな」

「あっ！私帰らなきゃ！じゃあまたね！」

「はい！気をつけてお帰りください」

そう言って、冥界に帰る孫粉さんを見送った。


※３隻は隊長を含めて、３番目に強い人のこと。