「沙弥」
喜人さんが急に立ち止まった。
「…なぁに?」
「俺は待つから…。沙弥を大切にしたいから」
…。
喜人さん…。
こんなにカッコイイ人はいないんじゃないかってくらい喜人さんはカッコイイ。
それは外見だけじゃなくて、中身も。
私のことを1番に考えてくれて、本当に最高の彼氏だと思った。
「ありがとう…。喜人さん、好きです」
「ばーか。それ言ったら今言ったこと守れなくなるだろ…」
「でも本当に好き。好き好き好き!!!」
「煽るな…馬鹿」
喜人さんが私の頭をコツンとした。
そのとき
「あぁぁぁぁん!!!」
近くですごい泣き声がしてきて、喜人さんと顔を見合わせた。
「喜人さん…」
「気になるな…。行ってみっか」
私たちは声のする方へ歩いた。

